カーネーション

カーネーションの挿し木のやり方は?鉢植えと地植えを失敗しないコツ!

カーネーションの挿し木 成功のポイント

母の日のプレゼントの代表としてイメージが強いカーネーションの鉢植え。

カーネーションの鉢植え、実は少し手間にはなりますが挿し木という方法でお手入れをすると、翌年もきれいな花を見ることができるのです。

せっかく長い間楽しむことができる花なので、正しい挿し木のやり方を覚えて長期間楽しみたいですよね。

今回は挿し木のやり方から、成功させるコツを詳しく紹介します!

カーネーションの挿し木のやり方は?

カーネーションは、多年草と言って何年も生き続くことができるお花。

多年草は一度植えるとずっと楽しむことができるので人気があります。

お手入れ次第で毎年花を咲かせます。

今回はお手入れの一種として挿し木についてですが、挿し木とは一部を切り取り、繁殖させることを言います。

カーネーションの挿し木の時期選びが重要

もっとも適しているのが、4月~6月の春から梅雨にかけての時期です。

この時期は植物が成長する季節のため、よい挿し穂を得ることができますよ。

また、挿し床となる土を事前に作っておきましょう

土の作り方

カーネーションは水はけのいい土を好む花です。

市販で販売されている草花用の培養土を使えば、全く問題ありません。

ですが、用意した培養土の水が染み込みにくいと感じた場合、川砂を少し混ぜ合わせてから使ってみてください。

自分で作る場合は、

赤玉土の小粒や中粒5:ピートモス3:バーミキュライト2

の割合で混ぜ込んだ土もおすすめです。

 

カーネーションの挿し木手順

脇芽

主茎ではない茎と同じ場所から、小さく生えている茎のことを脇芽と言います。

まずはこの脇芽を切り取ります。

根が張りやすく、成長しやすいのは5~6センチほど伸びている脇芽です。

必ず咲くわけではないので、1本だけではなく、何本も用意することが成功させるコツです。

切り取るときの注意点ですが、切り口がつぶれてしまうと水をしっかりと吸いとれないので弱ってしまいます。

必ず切れ味の良いはさみで切るようにしましょう。

先端についた葉っぱを数枚残してから、あとの葉はすべて取り除きます。

次に、切り取った脇芽を2~3日ほど発根剤を入れた水につけておきます。

もし、手に入らなければ発根剤は不使用でも構いません。

 

挿し木

水につけておいた脇芽を水揚げし、土に挿していきます。

この時に切り口が潰れると、水や土からの栄養を補給できないので、一度割り箸で土に穴をあけてから挿してくださいね。

直射日光の当たらない半日陰の場所で水やりを続けましょう。

挿し木したものから発根し、発芽して安定したら挿し木苗の完成です。

カーネーションの挿し木苗が完成した後は?

発根からさらに1~2週間後、本葉が3~4枚まで育ってから植え替えをします。

一回り大きな鉢植えや庭などお好みの場所に植え替えていきます。

鉢植えへの植え替え方法

  1. 株を取り出し、根に付いた土をもみほぐしていきますが、根の周りの土はとりすぎないように注意してください。
  2. 株よりも一回り程大きな鉢に鉢底石と土をいれていきましょう
  3. 鉢の1/3ほどの土を入れます。
  4. 苗を鉢の中心に置いた後、苗の周りに土を入れていきます。
  5. 鉢の縁から下2〜3cmほどのところまで土を入れてます。
  6. 後は、水やりをして、日当たりと風通しのよい場所で育てましょう

地植えよりも管理が簡単なので園芸初心者の方には鉢植えへの植え替えがおすすめです。

地植えの正しい方法

次に、庭に直接植えていく地植えですが、西日が当たらない暖かい場所へ植えましょう。

  1. 庭の土を掘りおこした後、腐葉土や堆肥を混ぜあわせます。一週間ほど寝かせることで土を作ります。
  2. 苗よりも一回り大きな植え穴を掘ります。
  3. あとは鉢植えと同じ手順になります。

水やりの注意点ですが、花や葉、蕾にかからないように水やりをしましょう。

葉や花に水がかかることで、蒸れて病気にかかりやすくなってしまったり、株が傷んでしまう原因に。

葉を持ち上げて、土に直接注ぐようにしましょう。

土の表面が乾き白っぽくなったら水をあげてください。

鉢植えの場合は水が鉢底から流れるくらいたっぷりと与えましょう。

水のやりすぎは根腐れの原因になります。

土の様子をみて、乾いているかチェックしてから水やりをしましょう。

 

真冬は夕方に水やりをすると、夜間に気温が下がり凍結してしまう恐れがあります。

水やりは太陽の上っている暖かい時間に行いましょう。

カーネーションの切り花を挿し木にする方法

カーネーション

挿し木の方法をご説明しましたが、実は切り花のカーネーションも挿し木にすることが可能なのです!

先ほど説明した方法と同様の手順で挿し木をすることが出来ます。

水につける際、切り花延命剤といって切り花専用の水揚げを持続させる活力成分の入った栄養剤を与えるのも良いでしょう。

まとめ

挿し木についてご紹介しましたが、カーネーションは多年草で何年も楽しめるお花です。

挿し木という方法で翌年も花を咲かすことが出来ることがわかりましたね。

挿し木は鉢植えでしかできないと思われてしまいがちですが、切り花のカーネーションでも行うことが可能です。

是非チャレンジしてカーネーションを育てることを楽しんでみてはいかがでしょうか。