端午の節句のこどもの日に欠かせない飾り物、鯉のぼり。
晴れた空に勇々しくなびく鯉のぼりが理想ですが、飾っている期間中ずっと晴れているわけではありません。
今回は雨の日の鯉のぼりの対処法をご紹介していきます。
鯉のぼりを一日中出すデメリット
室外の鯉のぼりはポールを立てて、鯉のぼりを吊るす・・・なかなかの作業です。
そのため毎日しまうのはやはり面倒だと感じる人も多いはず。
しかし、ずっと外に出しっぱにするのはいくつか問題点があります。
①鯉のぼりが傷み寿命が短くなる。
室外用の鯉のぼりは基本、ナイロンもしくはポリエステル製です。
ポリエステル製の鯉のぼりは、雨に濡れても色落ちする心配はほとんどありません。
しかしナイロン製のものだと、色移りの危険性があります。
ポリエステル製は水に強いだけでなく紫外線にも強いので寿命が長い一方で、ナイロン製は値段が比較的安い分、色褪せや劣化が早いのが欠点です。
特に、酸性雨に打たれてしまった鯉のぼりはかなりの早さで劣化していきます。
②縁起が良くない
そもそも鯉のぼりを出す意味は、お天道様に対し男の子が誕生したことやいることをお知らせするためなので、お天道様が出ていない夜に鯉のぼりを出しっぱなしにするのは無意味になってしまうのです。
③ご近所トラブルの原因になるかもしれない
昼間だとあまり気になりませんが、夜の静かな時間帯だと、風になびいた時や雨に打たれている鯉のぼりはバサバサと音を立てることがあり、結構気になる人も多いのです。
ご近所間でのトラブルを避けるためにも、夜間はしまうのがベストです。
④紛失する恐れがある
しっかりと固定していたつもりでも、夜寝ている間に強風などに煽られて紛失してしまうことも無きにしも非ず!
せっかく子供のために準備したのに、朝起きたらなくなっているなんてことがあったら悲しくなってしまいます。
雨の日の鯉のぼりの対処法
では実際に、どのようにして雨で濡れてしまった鯉のぼりを対処するべきなのでしょうか?
それは、シンプルになるべく早く乾かすことです!
室外用の鯉のぼりは基本ナイロン製やポリエステル製のものが多く、濡れた状態のナイロンの記事は色移りが一番の懸念ポイントです。
これを踏まえての乾かす際の手順をご紹介します。
濡れた鯉のぼりの乾かし方
- まず、強く擦るように拭くのではなく、優しく叩くように拭き取ります。
- ある程度水分が取れたら、物干し竿やベランダに日陰干しで乾かしてください。
- もし雨で汚れが付いてしまった場合は、お風呂に中性洗剤を入れた40度前後のお湯を張り、そこに10分ほど鯉のぼりを浸けてあげてください。
- 10分ほど経ったら揉まずに押すように洗い、物干し竿に干して乾かしてください。
- この方法はあくまでナイロンやポリエステル製のものに限りますので、その他の素材で作られた鯉のぼりに関しては説明書などを参考にしてください!
- ※早く乾かしたい場合は、ドライヤー(冷風)を当てるのも大丈夫です。
- ナイロン製の鯉のぼりは洗濯機や乾燥機に入れてしまうと、破損の原因になってしまいますので、使用は避けてください。
まとめ
子供の健やかな健康を願い飾られる鯉のぼりを、ずっと長く愛用できるように面倒な部分もありますが正しい方法で扱ってあげるようにしましょう。