異国情緒が溢れ、マレー系・中華系・インド系と多種多様な文化が入り混じる魅力たっぷりの国マレーシア!
色々な人種・言語・文化が存在するのはもちろん、宗教も異なります。
割合的に見ると、マレー系の人種が信仰するイスラム教徒が約61%と国の半数以上を占め、次いで中華系が信仰する仏教徒が約20%、キリスト教が約9%、インド系が信仰するヒンドゥー教が約6%となります。
宗教が異なるということは、何か服装などにも注意すべきルールなどはあるのでしょうか?
今回はマレーシアへ行く女性の旅行者が気を付けるべき服装のルールを、宗教的観点や環境的観点から注意点をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
マレーシアでの基本的な服装
マレーシアは一年を通して平均気温が30度前後と温暖な気候です。
湿度もとても高く、日本の夏ととても似てると言えるでしょう。
そのため、マレーシアでは日本の夏を過ごすときの格好と同じで大丈夫です!
街中を見ると、男女関係なく「半袖+ショートパンツ+サンダル」で過ごしているのをよく目にします。
しかし!!!!
外は本当に蒸し暑いのですが、ショッピングモールやレストランなどはクーラーがガンガン効いていて、涼しいを通り越してかなり寒いです!
そのため、カーディガンやストールなの軽く羽織れるものを常に持ち歩いていた方が安心です!
マレーシアの女性の服装の特徴とは?
これだけ色々な文化・宗教があるマレーシアですが、国民同士お互いの慣習に理解を示し、うまく共存しています。
そのため、必ずしも国の半数以上を占めるイスラム教徒の習わしに沿った服装をしなくてはならないというルールや強要はありません。
マレー系・中華系・インド系の女性の服装の特徴には一体どのようなものがあるのでしょうか?
【女性の服装①】 マレー系
マレー系が信仰するイスラム教には、女性の服装に関していくつかNGポイントがあります。
肌の露出
イスラム教の教えでは、女性は肌や髪を露出することは避けたほうが良いとされています。
そのため、街中を歩いているとヒジャブと呼ばれるスカーフのようなものを頭に巻いて髪を隠し、暑い中でも通気性の良い素材を使った長袖・長ズボンを履いて肌の露出を防いでいます。
また、信仰の強い人の中には、顔を隠している人もいます。
そのような方々を見ても、ジロジロ見たり驚かず普通に接してあげてください。
日本ではなかなか見ない風景だからこそ、興味深いことではありますが、彼らにとっては信仰を重んじて取っている大切な習わしなのです。
体のラインを出す
肌の露出以外にも、体のラインを出すようなタイトな服装も避けた方が良いとされています。
タイトなジーンズや胸やお尻のラインを出すようなピッタリとした服はあまり着ない方が良いでしょう。
【女性の服装②】中華系
中華系マレーシア人のほとんどは、仏教もしくはキリスト教を信仰しています。
イスラム教徒のような服装に関しての特別なルールは特にありません。
そのため、中華系マレーシア人はショートパンツやショートスリーブなど、肌の露出をしている方がかなり多くいます。
結婚式や大切なイベントごとの時には、やはりチャイナドレスを着たり、縁起の良い色とされている「赤」や「黄」の服を身に付けます。
【女性の服装③】 インド系
インド系マレーシア人はヒンドゥー教やキリスト教などの宗教を信仰していますが、こちらも中華系同様、宗教による女性の服装の特別な決まりなどはありません。
インド女性にとってアイデンティティとも言えるのが「サリー」と呼ばれる民族衣装です。
長い一枚布を腰から肩にかけ巻き、肩の部分で垂らすとても魅力的な民族衣装です。
しかし日常生活を送る際にこの服は利便性に欠けるため、「シャルワール・カミース」と呼ばれるゆったりとしたパンツスタイルが一般的によく着られています。
カラフルな色を好むインド人の衣装は、本当に華やかで明るい気持ちになれます。
マレーシアで服装に注意が必要な場合とは?
日本人にとってお寺や神社が神聖な場所であるように、マレーシアにも宗教別の神聖な場所が多々あります。
それはどれも観光名所にもなるほど、華やかでぜひ記念に訪れたいところ!
せっかく訪れるのに服装を理由に入ることを拒まれてしまうことも・・・・!?
そのような神聖な場所を訪れる際に気を付ける点は一体どんなものがあるのでしょうか?
肌を露出しては行けない場所がある
ショートパンツやショートスリーブなど肌を出す服装を着ている時は、モスクや寺院などを訪れるのはやめましょう。
神様がいるとされている神聖な場所でお肌を出すことは無礼にあたるため、厳禁とされています!
観光客がよく訪れるようなプトラジャヤにある「ピンクモスク」やシャー・アラムにある「ブルーモスク」では、無料で頭から足元まで隠してくれるワンピースのようなものを貸し出してくれてはいますが、敬意を払うためにも肌の露出を控えた服装で訪れるようにしましょう。
モスクによっては、イスラム教徒でないと入れないところもあるので、事前にチェックしてから行くようにしてください!
イベント時の服装は民族衣装を着て参加するのが望ましい
結婚式やイスラム教徒の慣習である断食が終わった後の「Hari Raya(ハリラヤ)」
中華系の人が大切にしている「Chinese New Year(旧正月)」
ヒンドゥー教徒の人たちのお祝い事「Deepavali(ディパバリ)」
このような文化的・宗教的なイベントごとの時には、積極的に各々民族衣装を着て参加してみましょう。
普段体験できないような色々な経験をすることができますし、異なった文化を知ることは視野を広げることにも繋がるはずです!
まとめ
せっかくの旅行ですから、服装のことで悩みたくはありませんね!
現地に行って、後悔しないためにも事前にその国の環境や文化・宗教などを理解し、旅行の準備をしたほうが良いでしょう。
まさに、備えあれば憂いなしですね!
皆さんのマレーシアへの旅行が素敵なものになりますように!