梅雨が始まると、部屋の中までじめじめしてカビが心配。
湿度が高くなるとカビが生えてしまうのは部屋だけではありません。
食べ物にもカビが生えやすくなってしまいます。
一番身近なものといえば、みかんのカビ。
気づけばすぐに白くなってしまっていた、なんてことありますよね。
そして、そのミカンのカビをうっかり吸い込んでしまったら、とっても心配になりませんか?
吸い込んだらどうなるんだろう、体に影響はあるのかしら・・・
結論から言うと、みかんのカビは人間の体には無害な場合がほとんどなんですよ。
今回はみかんのカビについて、吸い込んだらどうなるのか、その対処法について解説します。
みかんに生えるカビって?有害なの?
みかんに生えるカビは「ペニシリウム」と呼ばれる青カビの仲間です。
これは、柑橘系の果物に出来やすいカビです。
柑橘類には、プロリンと呼ばれるアミノ酸が多く含まれているのですが、このプロリンはカビの発生を促す効果があるんです。
青カビの原因となる胞子は、意外と人間の生活空間に多く存在しているので、みかんに含まれるプロリンと反応し、カビができてしまう、というわけ。
しかし、このみかんのカビは人間にとって有毒なものではありません。
間違って食べてしまっても、人の体の中で毒を作ることはないので、食中毒を起こすことは滅多にありません。
みかんのカビを吸い込んだ時の対処法
みかんにカビが生えていた場合、白くなっていたり緑色に変色していたりと、見た目にも分かりやすいので、見つけたらすぐに処分することをおすすめします。
しかし、処分しようと思ってみかんを触ったときに、ふとカビを吸い込んでしまったらどうすればいいんでしょうか。
食べることは避けられても、吸い込んでしまうことはありますよね。
基本的に、健康な状態の人であれば、多少みかんのカビを吸い込んでしまっても問題はありません。
みかんに生える青カビは、畳や壁など、あらゆるところに発生しやすいカビなので、普通に生活をしていても、気づかない間に吸い込んでいることもあります。
そのため、ちょっと吸い込んでしまった程度では特に異常は現れないでしょう。
しかし、たくさんの量を吸い込んでしまったり、長時間にわたって吸い込んでしまった場合は注意が必要です。
みかんのカビの胞子がアレルギー症状の原因となってしまうこともあります。
咳が止まらない、喉のイガイガがおさまらない、などの症状がある場合には、早めに病院を受診してくださいね。
目安としては、みかんのカビを吸い込んでしまってから1か月程度何も異常がなければ大丈夫だと思っていいでしょう。
もしもカビの生えたみかんを食べてしまったら・・・
どれだけ気を付けていても、カビの生えたみかんを食べてしまうこともあるかもしれませんよね。
これまでに説明した通り、少量であればカビを食べてしまっても食中毒を起こすような危険はありません。
みかんのカビは飲み込んでしまっても胃の中で胃酸によって溶かされ、死んでしまうからです。
しかし、風邪をひいていたり、疲れていたりすると、体の免疫力も落ちています。
腹痛・下痢・吐き気・発熱などの症状が現れた場合はすぐに病院へ。
また、みかんのカビを食べてしまったら、殺菌作用のある以下のような食べ物を食べることをおすすめします。
- 梅干し
- ねぎ
- しょうが
- わさび
- 緑茶
よくお弁当の中に防腐剤の役目として梅干しが入れられることってありますよね。
これはとても理にかなっていて、梅干しにはとても強力な殺菌作用があるんです。
そのため食中毒にも効き目があり、また消化や吸収を助ける働きもあります。
みかんのカビを食べてしまったら、このような殺菌効果のある食べ物を早めに口にしておくといいでしょう。
みかんのカビを防止する方法
みかんは、1つずつ買うというよりも、段ボール箱で家に置いてあることが多いですよね。
だからすぐにカビが生えてしまって、吸い込んでしまったりするんです。
どうにかしてみかんに生えるカビを防止する方法はないのでしょうか。
そんな悩みを解決するために、少しの工夫でカビを生えにくくする方法を紹介します。
湿度の低い場所で保存する
カビは湿度の高い場所を好みます。
玄関などの風通しがよく気温の上がりにくい場所に置きましょう。
また、通気性をよくするため段ボール箱のふたは必ず開けておきましょう。
箱の中でみかんの上下を入れ替える
段ボール箱の中は、下にあるみかんほど傷みやすく、カビが生えやすいんです。
そのため、買ってきたらすぐにみかんの上下を入れ替えることをおすすめします。
その後も、こまめにみかんの位置を変えてあげるとカビの繁殖を防ぐことができますよ。
みかん同士の間に新聞紙を挟む
新聞紙を敷くことで、箱の中の湿気を取り除いてくれます。
また、重ねたみかん同士の間にも新聞紙を挟むことで、クッションの役割を果たしてくれるので、傷みにくくなります。
箱の底に1枚、みかん同士の隙間に1枚、さらに1番上に新聞紙でふたをするといいでしょう。
傷んだみかんはこまめに取り除く
みかんのカビは伝染しやすいんです。
カビは、隣り合わせになっているみかんにすぐに伝染してしまうため、早めに取り除きましょう。
少し手間ではありますが、定期的にみかんひとつひとつを目で見て、カビが生えていないか確認することは、とっても大事な作業です。
まとめ
今回は、みかんのカビとは、吸い込んだらどうなるのか、について紹介しました。
みかんに生えるカビは、実は私たちの身近にも多くいるカビの一種なんです。
もし吸い込んだら心配になりますが、ほとんどの場合は大丈夫なので安心してください。
みかんは食べていても飽きが来ず、また常温で保存できるのでたくさん買ってしまいがち。
カビができないように上手に保存して美味しくいただきましょう。