洋服と違い、気軽に洗濯できない靴。
梅雨の時期も近づいてきて、お気に入りの一足で雨の日もファッションを楽しみたいけど、濡れた靴の手入れをするのに抵抗が出る人も少なくないと思います。
今回はそんな濡れた靴に関する悩みを解決する方法をお伝えします。
靴が濡れてしまうデメリット
今回、濡れてしまった靴のお手入れ方法を紹介するにあたり、一つだけ念頭に置いておいて欲しいのが、「靴が濡れてしまうのはいけない」つまり「雨の日に革靴や洗いにくいスニーカーは避ける」という固定概念を取り除くことです。
靴はお手入れ次第で雨の日でも使用でき長く使い続けることができます。
しっかり対処をしてあげないと以下のような問題が発生しますのでご注意ください。
靴が濡れるデメリット①雨ジミ
革靴に関しては、自然乾燥をしたり水気を取る処理を怠るとシミができてしまう可能性が非常に高いです。
雨シミは水で跡がつくと思われがちですが、実は雨に含まれる不純物がシミを作る原因なのです。
また雨だけでなく、泥や土もシミの原因になります。
しっかりと汚れと水気を取ることを意識しましょう。
靴が濡れるデメリット②菌・カビの発生
水に濡れることにより、スニーカーも革靴も湿気が溜まり菌の発生がしやすい環境になっています。
湿気が高い状態が続くとカビが増殖し靴をダメにしてしまいます。
特にカビは奥深くまで根を張るため、一度発生してしまうとなかなか根本から取り除くことは難しくなります。
最悪の場合、捨てなくてはならないことにもなるのでしっかりとした対処法でお手入れしてあげて下さい。
靴が濡れるデメリット③悪臭
靴も洋服同様、生乾きだと臭いを発生させます。
これは生乾きの環境を好むモラクセラ菌という菌が原因とされています。
しかしこの菌自体が臭いわけではありません。
生乾きにより残った水分をモラクセラ菌が餌とし、その後出す糞によって悪臭が出るのです。
モラクセラ菌は空気中にいる当たり前の菌で、健康への害はありません。
しっかりと靴を乾かし、菌の増殖を避けるようにしましょう。
濡れた靴を早く乾かす方法
ここからは濡れたスニーカーや革靴の対処法をご紹介していきたいと思います。
新聞紙や洗剤など家にあるもので簡単にお手入れできるのでぜひ参考にしてみて下さい。
スニーカーを早く乾かすコツと手入れ法
STEP 1 中敷やひも等の外せる部分は外す
スニーカーは取り外しのできる部分が多いので、外せる部分は外し細かい部分の汚れや水気をしっかりと取り除きましょう。
STEP 2 洗剤を使い、靴の汚れを落とす
靴専用の洗剤(無い場合は洋服洗剤でOK)とブラシで優しく汚れを落としていきましょう。
ぬるま湯を使うとより落としやすくなります。
STEP 3 水で洗い流す
泡でしっかりと汚れを落とした後は軽く水洗いし流しましょう。
水洗いに抵抗がある方は、濡れたタオルなどで拭き取るのも良いでしょう。
STEP 4 脱水する
洗濯機の脱水機能を使ったり、乾いたタオルなどでしっかりと水分を取り除きましょう。
洗濯機の脱水機能を使う場合は、靴の型崩れが起きないように注意して下さい。
STEP 5 新聞紙を使い、残りの水分を吸い取る
新聞紙を丸めて靴の中に入れましょう。
新聞紙が脱水し切れなかった水気をしっかりと吸い取ってくれ、型崩れも防いでくれる効果があります。
これにより臭いを防ぐこともできます。
STEP 6 風通しの良い場所で乾かす
最後の仕上げとして、風通しの良い場所に置いたり吊るすことで早く乾かすことができます。
スニーカーなら部分的にドライヤーなどで乾燥させるのも一つの方法です。
革靴を早く乾かすコツと手入れ法
STEP 1 靴全体の水分をタオル等で拭き取る。
まずは濡れた革靴をタオル等で軽く拭き取りましょう。
濡れた状態の革はシミができたりひび割れを起こす可能性が非常に高いです。
ある程度の水分を取ってからお手入れを始めて下さい。
STEP 2 タオル等で取り切れない内部分は新聞紙を丸めて吸い取る。
丸めた新聞紙を入れることで型崩れを防ぎ、同時に水分を吸収してくれる効果があります。
もし手元に新聞紙が無い場合は、キッチンペーパーを代用しても構いません。
ある程度の水分が取れたら、新聞紙を取り除いて大丈夫です。
入れたままにすると、カビを発生する恐れがあります。
STEP 3 靴全体を濡れたタオルで拭き、水シミを防ぐ
干す前に全体的に拭き取れる水分は拭き取っておきましょう。
そうすることで、乾いた時にできる水シミを防ぐことができます。
STEP 4 風通しの良い場所で日陰干しをする
風通しの良い場所で直射日光を避けた状態で乾かしましょう。
また、水を含んだ状態の靴は変形する場合があります。
干す際は、シューキーパーなどで型崩れを防いでください。
乾かす上で気をつけて欲しいのが、置き方です。
吊るすのがベストですが、置いて乾かす場合はなるべくつま先部分を少し斜めにし、接地面が少なくなるように置きましょう。
こうすることで満遍なくしっかりと乾かすことができます。
注意点:革製品は熱に弱いため、速乾性のあるドライヤーで熱い風を当てるのはNG!直射日光をなるべく避け、風通しの良い場所で日陰干しするのがベストな乾かし方と言えます。
STEP 5 革製品用のクリームで仕上げる
水を含んでしまった革は輝きを無くしています。
革ならではの輝きを取り戻すには専用のクリームなどでお手入れをしてあげましょう。
濡れた靴を早く乾かす方法まとめ
今回は濡れた靴の対処法についてご紹介してきました。
靴が濡れてしまうとガッカリすることもありますが、正しい対処法で取り扱うことで大切な靴を長く履くことができ、雨の日もお気に入りの靴でファッションを楽しむことができます。
新聞紙など身の回りにあるもので対処することができるので、ぜひ実践してみて下さい。